妄想世界に屁理屈を。

いつまでも心の傷は浸ってるわけにはいない、残る問題はもうひとつの首だ。

「どうしよ、あの首…」

「ぼくに考えがあるよ!

苑雛くんがやけに明るく言うと、ぴょこぴょこと鸞さんのところへ。

そして屈んでもらった鸞さんの耳に何やらこしょこしょ。

最後に何故か耳をぺろっと舐めて「ふぇやっ…こ、こら苑雛!」「えへへ〜」とかいちゃついてた。
イチャついてる場合じゃないだろ……龍がばっかばっかと岩場を破壊してるんだぞ……地獄絵図なのに……。

さすがにいけないとおもったのか、赤くなってた顔をすぐに戻して、鸞さんはかっ、とヒールをならして赤龍を見上げた。

「おい、お前。我等を舐めすぎたな」

そう言うと、苑雛くんがネックレスにキスをする。

すると紋章からいつものようににゅるりと苑雛くんの2体目が出て…………。



様子が、違っていた。




それはムーンストーンを溶かしたような7色に光を弾くとろりとした白髪で、宵闇のような美しい青い瞳を持つ……

「や、弥生ちゃん!?」

守白弥生、邪眼を持つ、俺のであった無口の女の子。かと思ったが。

こちらを振り向いて、ニヤリと笑った顔を見て驚愕した。


「え、苑雛くん!?!?」


出てきたのは、髪の毛の白く青い瞳の苑雛くんだった。