妄想世界に屁理屈を。



本当に焼かれてるんじゃないのこれ…。

赤龍火の神様だし。


「スズとお前は繋がってるからな」

「え?スズ?」

苑雛くんが、予想してない人物の名前に反応した。


「…何したんだてめぇ、スズに」


黒庵さんが殺気を放って問う。

愉快そうに笑って、俺を見た。



「何、大したことはしていない。ただ一一失敗作を成功させてやろうとしてるだけさ」



「失敗作?スズが?」

「黄色は何も教えて貰ってないのだなぁ、そうさ、彼女は失敗作」

「あ……あ……」

嗚咽に似た声。

声の主を見やれば、驪さんだった。

どうしたんだろう、随分顔が真っ青だけど。




「スズに霊力を注ぎ込んでるのよ」



だから俺、こんなに熱いのか…。

なくなれば寒くなる、多ければ熱くなる。

この俺がこんなに辛いんだから、スズはもっと辛いんだろうな。


ああヤバイ、すごくいらいらする。


かわいそうに、あの子がまた泣くのは嫌だな。



「す、ず…には、ひどいこと……すんな…よ…!」

「おねーさん、」


「あの子はっ…まだ、子供じゃない……か!」


どうしてみんな、そっとしてやらないんだ。


彼女はただ、アカネの隣にいたいだけなのに。

どうして一一。





「……あれが、ただの子供と言うか。あれは神だぞ」




「…だけ、ど!」




「私はあれを次世代の神にしようと思っている」



「一一え?」



その発言に、その場の全員が目を開いた。
今、なんて…?








「愚鈍な鳳凰はいいかげん美座を引き渡せ、次にその椅子に座るは一一彼女。


朱雀だ」