妄想世界に屁理屈を。




“ま、まさか…それが守白今日子ちゃん?”

「違う。守白家もその一種だが、お前が助言した家ではない」


確か、白龍家だったっけか。


「…アカネ。
その家は今ね、暗殺家として今も残ってるんだって。
薬で支配されて近親相姦で濃い血を産まされて。村人から敬われて一人ぼっちにされてるんだって」


苑数くんが諭すように教えた。
苦い苦いお話を。


“あ、暗殺?”

「お主が作ったのじゃ」



ガツンと重い一言を鸞さんが放った。


「お主が…辛くて悲しいだけの一族を作ったのじゃ!!」


怒ってる。

身勝手な行動をしたアカネを、先走ってなにも考えなかったアカネを。


「友達を思うはおぬしの長所じゃ!だけど、人を犠牲にしてまでとは鳳凰の恥さらし…!」

“鸞…”

鳳凰の恥さらしと言われ、落ち込むアカネ。

…結果的に勝手に勘違いして近親相姦とかさせたのは人間側だから、あまりアカネは悪くないと思うんだよなぁ。

けど、なにも考えずに行動したのは頷けない。

こうして体を失ってるわけだし。


“ごめんな…さい…”


また泣きながら謝る。
小さい子みたいに泣きじゃくった。


“私…こ、こうなるなんて…わかんなくて…ぅ……”

……とても味方してやりたいけど、今それを言ったら鸞さんがめんどくさそうだ。


「おい!」

急に黒庵さんがどなって、びくっと肩が上がってしまう。

え、なに?


「お前…アカネにだけ罪を被せる気かよ」