感嘆のため息が出てしまう。
本当に神様らしい美しさだった。
「…こんな格好見せたくなかったのですけどね…お見苦しい姿を見せて申し訳ないです」
すこし苦しそうに息を吐きながら言うから、色気がすごいなぁと思いました。
「いや…なんつーか、その…逆にどうして戻んなかったのか聞きてぇぐらい似合ってるっつうか」
“お父さんきれーい!”
アカネが褒めたので、少し嫌そうな顔をした黒庵さんだったが、やはりそれでも綺麗だと思ったらしく頷いた。
「褒めてもらって嬉しいです」
儚げに笑んだら、男の俺が惚れてしまいそうなほど綺麗だった。
いや、俺今女だけどね。
「てゆーか、どうしたんですか、驪さん?
具合悪そう…」
「ああ、ちょっと引きこもりなので外の空気がなれないんですよ、はは」
「…?」
そんな感じの症状には見えないけどなぁ…
「お父さんの話はあとじゃ。
とにかく今はこちらの御長老と話をしている」
鸞さんがビシッとなんの優しさもなくつけ離した。
「…お仲間との再会を楽しまなくていいのか?」
「良い。それより時がないのじゃろ?焦らねば」
「ありがたい…では話の続きを」
「どこまで話したか…ああそうじゃ、言い伝えまでじゃ。
だから供物が10年に一度必要なのだろう。ええと、その…蛇は」
「龍じゃ。恐ろしい水神じゃ」
り、龍!?
苦そうな顔をした鸞さんに、もっと顔色が悪くなった気がする驪さん。
一体何の話をしているのか。
そして何に巻き込まれてるのか。
「…あまり龍のことばをつかわないで貰いたいのじゃがのお…」
ため息をつくが、全く話が見えない。
地獄で何が起きてるのやら。


