どうしよう、と黒庵さんを見れば、臆することなくまっすぐに人々を見つめて言った。
「ここに髪の黒いのと青いのと黄色いのが来なかったか?
俺らはその仲間だ」
鸞さんと苑雛くんと驪さんのことだ。
人々は顔を見合わせ、なにやら騒ぎ出す。
「黄色いの…?」
「ああ!いるよ!なんだぁ、えんすうさまたちの仲間かぁ!」
「そうかそうか、なら長老も喜ぶ!」
ところどころでそのような前向きな発言が見られ、ホッとした。
よかった、もう来てたんだ。
村(と言っていいのか)の人達に長老とやらの所にいるらしいのでそこに案内してもらうと、一つの家に入っていった。
少しばかり大きめで、他の家よりも木が多めに使われている。
それでもメインは藁で、狼の息で吹き飛びそうなものだったけれど。
「ここー!」
子供が元気よく示してくれる。
ノックのしようもないので、失礼しますと職員室のように入ると、中は空洞だった。
下は土で、靴を脱がない欧米スタイルだった。
中にはミイラみたいな老人が一人、知り合いが三人、そして知らない若めの人間が三人。
計7人で構成されていた。
それでも決して狭くはないから、広さがわかるだろうか。
「おや、ゆーちゃんとスズとアカネではないか」
「遅かったなぁ、まちくたびれちゃったよ」
「よおー鸞、苑雛」
黒庵さんがすこしチャラめに挨拶をする。
俺はただただ目を丸くしていた。
「…苑雛くん…だよね?」
「もちろん。僕本来はこの姿だよ」
金髪の美しさは変わらないが、見た目が変化していた。
そうか、霊力がないからあの小さい姿なんだっけ。
彼は大人になっていた。


