妄想世界に屁理屈を。




だから余分に霊力をもたせたのか。


ついでにメイド服を着てるのはなんでだ、男の服じゃダメなのか。



「あれ?ゆーちゃん、みんなは?見当たらないようだよ」


「ほんとだ」


森の中には俺とスズとアカネだけ、ほかのみんなの姿が見えない。

落ちた時にはぐれたのか。


「この森のなかじゃぁしょうがないよな。
とりあえず歩いてみよっか」


「うん、そうだね」



土の上を踏んで歩いていく。


行けば行くほど森の中だ。

信太の森に似ている。



「……」



スズの視線を感じて振り返れば、ぷいっとそっぽを向いてしまった。


大きさが違うから慣れないな…
でもあどけなさはまだあって、中学生といったところか。


「ねえアカネ、神々のゴミ捨て場って思った以上に明るいんだね」

“あー、なんかねぇ、見る人によって変わるみたいらしーんだわ”


「え?」


どういうことだ?


“私には森に見えるんだけど、お前にはどう見える?”


「森…だけど」

「私も森です」

“だよなぁ”

はぁ、とため息をついて。


“騙されんなよ

ここはほんとの地獄だ。


それもどの神話よりも恐ろしい一一精神そのものを砕いていく地獄だかんな”