◇◇◆


わたしは目の前の女に驚愕した。



「あ…天探女!?」

「なんだよー」


するすると着物を脱いでいくにつれ露わになる身体。

中に巻いていたさらしを解いていくと、そこには…



「なんでそんなに大きいのっっ!」

「だから言ったでしょー?ぼくはもともと大人の体を幼女サイズにしてんだってば」


ゆーちゃんまでとは言わないが、それなりについた乳房。

ぺったんこのわたしからしたら衝撃的で、屈辱的である!


「もう一緒におふろはいりたくないっ…!」

「話を聞けっていうからきてやったのにそれはなくない?」


ここは、驪さまの異界の片隅にあるお風呂の脱衣所。

お風呂大好きな驪さまは、銭湯並みの大きさのお風呂をポンっと作ってしまった。

神様だから入る必要はないのだけど、食事とおなじく娯楽の一種として。


「う…ごめん…」

「まあいいけどさー
ほら、早く中に行こーよ」


タオルを片手に裸体を隠さずに向かってしまう。


凹凸の均等の取れた綺麗な体のあとを、ぺたぺたと追った。