◇◇◇
ゆっくりと下山し、紅太と厘介と夕方までには別れたあとのこと。
夜道には気を付けろよ的な展開を予想していた俺は、かなり安心した。
神様危険、思ったより。
俺は母さんからのメールに従って、近所のスーパーでお買い物中だ。
タイムセールを一日千秋の思いで心まちにしてるおばちゃんや、訳ありの哀愁漂う背中をお持ちの、インスタントだらけなサラリーマン。
そんなよくある光景に馴染まないのが
「ひぃいい!や、焼き鳥っ!」
スズだ。
浮世離れした茶色の着物美女は、お惣菜コーナーの焼き鳥に本気でビビってる。
そんなスズを好奇な目でちらちらと視線が追う。
なんだかいたたまれない俺は、スズに話しかけてみた。
「スズ」
「なんだ人間」
ウルトラマンのポーズで威嚇されながら会話を進める。
「その格好どうにかなんない?」
呆然と俺を見て。
今度はくるくると己の体を確認し始める
「お、おかしいの?」
やけに子供っぽく、不安げに聞かれた。
ゆっくりと下山し、紅太と厘介と夕方までには別れたあとのこと。
夜道には気を付けろよ的な展開を予想していた俺は、かなり安心した。
神様危険、思ったより。
俺は母さんからのメールに従って、近所のスーパーでお買い物中だ。
タイムセールを一日千秋の思いで心まちにしてるおばちゃんや、訳ありの哀愁漂う背中をお持ちの、インスタントだらけなサラリーマン。
そんなよくある光景に馴染まないのが
「ひぃいい!や、焼き鳥っ!」
スズだ。
浮世離れした茶色の着物美女は、お惣菜コーナーの焼き鳥に本気でビビってる。
そんなスズを好奇な目でちらちらと視線が追う。
なんだかいたたまれない俺は、スズに話しかけてみた。
「スズ」
「なんだ人間」
ウルトラマンのポーズで威嚇されながら会話を進める。
「その格好どうにかなんない?」
呆然と俺を見て。
今度はくるくると己の体を確認し始める
「お、おかしいの?」
やけに子供っぽく、不安げに聞かれた。