妄想世界に屁理屈を。

「あ…」


最悪だ。


頭が真っ白になる。




見られてしまったショックに、思考が停止した。



“ばっ…苑雛!!
柚邑の友達の前だぞ!!

今女にする必要あんのかよ!しかも無理やり!”


「この際だから幻の美少女の秘密も明かしたほうがいいと思ってねー
それに先生が言ってたよ?お友達に秘密はいけませんって」

“だからって…”

「それに無駄に幻の美少女としての信仰を集めちゃうと、神格が上がって器化が進んじゃうんだよねえ

あと主がちょっとゆーちゃんに用があるから、女にして連れて来いって言ってたし…」



「あ…あ、そうだ、この顔…」



驚愕に染まった顔で、俺をゆっくりと震えた指で指差す厘介。

化け物のような扱いを友達にされ、ぶわりと涙が滲んだ。



「あの夜…コンビニで見かけた幻の美少女……め、メイちゃんだ…!」




バレてしまった。


恥ずかしくて、情けなくて。

自分の顔を見られたくなくって、顔を逸らした。



「……はぁ!?う、嘘だろ…だってこいつは柚邑で!!」

「俺だって信じたくないよ…

目の前で柚邑が女になったんだから。

だけど、さっきのスズちゃんの魔法をみて信じないわけにはいかないだろっ…」


あのスズの変身はかなり衝撃だったらしい。

一気に話が進んで、女の子の俺が認められてしまって一一余計に嫌になる。