一応きちんと話し合って決めたことで、アカネさまの言うことだからと飲んだスズだったが。
「柚邑!そのこなんなんだよ!!だ
、だれ!?」
「うぅ…」
意味のわからない幼女の登場に困惑する紅太に、ビビるスズ。
あー…なんか逃げたくなってきた。
事態が進む気がしない。
「ごめん、紅太。ちょっとスズ…この子が怖がってるから」
「え!?あ、ごめん…じゃなくて!この子お前の子!?」
なんでそうなるの。
見た目10歳前後のこの子を産んだら、計算が合わないだろうが。
まあ年上のお姉さんが相手とかなら合うかもだけどなぁ。
じゃなくて。
「えーと、ちゃんと説明するね?
えっとこの子はスズっていいます」
“本名違うだろーが”
「あーもう、ややこしくなるでしょ?黙っててアカネ」
アカネに突っ込んだ俺を一瞬不思議そうに見たが、すぐに関心をスズに移した厘介達。
「…まあよくわかんないけど…俺は厘介って言うんだ。よろしくな?」
「うぴっ…ゆおう…」
手を差し伸べた厘介にビビったスズは、一層俺の制服をきつく掴む。
「大丈夫だって。こいつはお前の正体を知らないんだ、他意はないよ」
「……」
「ほら、握手握手」
「……」
恐る恐る手を差し出し、厘介の手のひらに包まれる。
「人見知りなのかな?無理させてごめんね」
子供には優しい厘介が優しく微笑むのを居心地悪そうに受けながら、ちらりと俺を見る。
「……まずはこの子の説明からする。
この子の名前はスズ一一っていうあだ名の、朱雀。
四神っていう結構な役柄?地位?についてる子なんだ。
わかりやすく言えば一一神様だな」
俺の告白が始まる。


