◇◇◇
待ちに待っていない昼休みが訪れた。
教室ではできない会話のため、仕方なく進入禁止である屋上に二人を案内することになった。
「…え?ここ鍵…」
不安そうに言う厘介の前で、堂々と扉を開く。
「えぇ!?ちょ、柚邑さんまずいんじゃ」
「ここ数日、俺がお昼を厘介たちと一緒
に食べなかったのはここで食べてたからなんだ」
「いつのまにそんなに悪い子に…!」
うるさいぞ紅太。
屋上に出ると、いつも通りの風景が広がる。
無人の場所に、火のついた蝋燭の輪の中にいるアカネとスズ。
たぶん紅太達には、蝋燭に囲まれたスズという幼女しか見えてないだろう。
ちなみに格好は昨日血を洗い落とした洋服である。
「えっ…!?」
「こ、子供!?」
驚く彼らに、一瞬人間嫌いのスズはビビって、すぐに俺に噛み付いた。
「お…遅いぞ柚邑!
別に待ってたわけじゃないけど、お友達連れてくるとか言うからその、覚悟の問題で!」
「よくわかんないけど遅くなってごめん。アカネもう入っていいよ?」
「んー、じゃあ入るわー。スズ、開けて?」
「はいアカネ様」
ころりと態度を変え、火を吹き消して結界を崩す。
同時にアカネが飛び出してきて入ってきた。
そしてなぜかスズも、走って俺の背後に隠れる。
「あれ?スズ?」
「ね、ねぇ柚邑……雀の姿じゃダメ…?」
上目遣いで不安そうに聞いてくる。
宮下さんが見たら鼻血必須な光景だ。
「あー…やっぱり人間嫌だ?」
「……うん」
こくんと頷く小さな頭を、手で包みこむように撫でる。
「…ごめんね、信じてもらうためにはやっぱり俺だけの話じゃだめなんだ。
アカネは見えないし…スズがいないと」
そう。
スズにはここに現れてもらうことにしたのだ。
しかも人間の姿で。
いくら彼らでも、さすがに信じてもらえるとは思えない。
スズがいれば真実味がます。
状況に応じてアカネに体を乗っ取ってもらうつもりでもある。
なんとしてでも信じてもらわなければならないんだ。
待ちに待っていない昼休みが訪れた。
教室ではできない会話のため、仕方なく進入禁止である屋上に二人を案内することになった。
「…え?ここ鍵…」
不安そうに言う厘介の前で、堂々と扉を開く。
「えぇ!?ちょ、柚邑さんまずいんじゃ」
「ここ数日、俺がお昼を厘介たちと一緒
に食べなかったのはここで食べてたからなんだ」
「いつのまにそんなに悪い子に…!」
うるさいぞ紅太。
屋上に出ると、いつも通りの風景が広がる。
無人の場所に、火のついた蝋燭の輪の中にいるアカネとスズ。
たぶん紅太達には、蝋燭に囲まれたスズという幼女しか見えてないだろう。
ちなみに格好は昨日血を洗い落とした洋服である。
「えっ…!?」
「こ、子供!?」
驚く彼らに、一瞬人間嫌いのスズはビビって、すぐに俺に噛み付いた。
「お…遅いぞ柚邑!
別に待ってたわけじゃないけど、お友達連れてくるとか言うからその、覚悟の問題で!」
「よくわかんないけど遅くなってごめん。アカネもう入っていいよ?」
「んー、じゃあ入るわー。スズ、開けて?」
「はいアカネ様」
ころりと態度を変え、火を吹き消して結界を崩す。
同時にアカネが飛び出してきて入ってきた。
そしてなぜかスズも、走って俺の背後に隠れる。
「あれ?スズ?」
「ね、ねぇ柚邑……雀の姿じゃダメ…?」
上目遣いで不安そうに聞いてくる。
宮下さんが見たら鼻血必須な光景だ。
「あー…やっぱり人間嫌だ?」
「……うん」
こくんと頷く小さな頭を、手で包みこむように撫でる。
「…ごめんね、信じてもらうためにはやっぱり俺だけの話じゃだめなんだ。
アカネは見えないし…スズがいないと」
そう。
スズにはここに現れてもらうことにしたのだ。
しかも人間の姿で。
いくら彼らでも、さすがに信じてもらえるとは思えない。
スズがいれば真実味がます。
状況に応じてアカネに体を乗っ取ってもらうつもりでもある。
なんとしてでも信じてもらわなければならないんだ。


