妄想世界に屁理屈を。



和むような笑みが一転、悲しそうな笑みに切り替わる。



唇をかんで何かを堪え、悲観し、涙している。




「お父さん…何、どうしたんですか…」


「ごめんなさっ…本当、ごめんなさいっ…」




ひくひくとしゃくりあげながら謝るお父さんに、我が主が駆け寄る。

その小さい背中を撫ぜて、必死にお父さんをあやす。



「お父さんっ、落ち着くのじゃ…とりあえず…そうだ、霊水でも持ってこようか」

「うぇえ…ごめんなさぁい…」


「わらわらは怒ってないぞ!なあ苑雛よ」

「う、うん!嘘なんて誰でもつくし、そんなの全然…」


「ち、違うんですっ…」



背中を撫でられながら、とっても小さい龍は言う。





「嘘を謝ってるんじゃないんです…」

「え?じゃあ何を…」




く、と唾をのみこんで。

瞳に澄んだ涙を浮かべながら、お父さんは口を開いた。