妄想世界に屁理屈を。


このリア充ったら復活してからというもの、ずーっとこの調子なのだ。

見ててイライラするほどイチャイチャイチャ。


クールな黒庵さんもアカネの前ではデレデレで、完全に尻に引かれてる。

ウブな部分があるアカネが照れ隠しに罵倒し、それすらもご褒美と受け取る変態さだ。


高校生の前で何してんだよ、この人たち。



「あ、スズ!」


カレーを口に運ぼうとしたとき、スズがリビングに入ってきた。

血で濡れたため、スズはお風呂に入っていたのだ。

鸞さんのパジャマをワンピースな感じで着こなしていて、ほかほか蒸気を纏っている。

「ちゃんとあったまった?」

「こ、子供扱いしないでよ人間!ちゃんと10まで数えたもん!」

初っ端から宮下さんが泣いて喜ぶ罵倒を頂いてしまった。


「おースズ、ちゃんとみれてなかったからアレだけど、お前身長変わってねぇな」

「こ、黒庵さまぁっ…」


旦那様相手に口答えが出来ないのか、俺とは打って変わって悔しがった。

「あ、何食べてるの柚邑!」

「黒庵さんが作ってくれたカレーだけど…食べる?」

「わぁーい!スプーン取ってくるね!」


子供らしくはしゃぎながら、パタパタとキッチンの方へ消えていく。

“な?すごいだろー?”

「ああ…ゆーちゃんやるなぁ」

にやりと不敵に笑まれたので、首をかしげる。

「ん?なんですか?」


「なあなあアカネ、こーゆー女同士っておねえさまってやつなのか?」

“柚邑は男だぞ?今は女だけど”


なにやらこしょこしょ会話し始めた。

内容がとんでもない気がするけど、蜜柑で慣れてるのでスルーすることにした。


「持ってきた!」

「ん」


嬉しそうなスズを向かいに座らせ、一緒にカレーを突き始める。