何事だ?と目をぱちくりさせてると、二人は手をとりあいながら紋章から出てきた。
「あら鳳凰さん、ご機嫌よう」
「やあ鳳凰、ご機嫌よう」
双子かっ!とツッコミたくなるハモりを披露してくれた。
「やー!泰麒に泰麟、久し振りだな!」
俺の体を乗っ取ったままのアカネが、旦那が虎とたたかってるのを見向きもせずに陽気に話しかけた。
「あら…どなたかしら。ハイカラなお衣装をお召しになられたお方だけれど」
「本当だ、誰だろう。変わった服を着ているし、どうやら私たちをいきなり呼び出した人みたいだけど」
「だぁああ!コイツら本っ当見ててイライラすんだけど!」
まどろっこしいのが好きではないアカネが、俺の格好(メイドさん)で地団駄を踏んだ。
「私は鳳凰アカネだ!さっき話しかけたときに『あら、アカネさん?』とか言ってたじゃねーか!」
「あらあら、そうでしたわ、アカネさん」
「いつからそんなに胸部が大きくなったんだい?」
「鸞、コイツら状況の把握ってものに勤しむ気配がねーんだけど」
アカネは疲れたらしく、鸞さんにバトンタッチした。
同時に、体が帰ってくる。
……もう説明なくてもわかった。
この人たちは、麒麟だ。
泰麒泰麟とやらは、きっと名前なんだろうな。
白虎の主人であるらしい麒麟に、白虎をどうにかしてもらおうという考えなんだろう。


