「癪じゃが、タマは苑雛も認めるほどの人格者じゃ。
わらわも、あのような美しく気高い神がいることを誇りに思っておる」
苑雛くんに関しては器がペットボトルのキャップ並みに小さい鸞さんにとっては、タマも嫉妬対象内みたいだ。
聞けば聞くほどタマの評価は高い。
敵のスズも助けたみたいだし、綺麗な人だし。
「あってみたいな…」
“ああ。私もどーにかして絶対に会いたい”
さくさくと歩きながら、見たことはあるけど会ったことのないタマを思い浮かべる。
「……」
「ん?苑雛くん?」
「なんでもないよっ」
なにやら思案していた苑雛くんは、ぱっと表をあげて愛らしく笑った。
「おねーさん、どうやらおねーさんが見るアカネの記憶は、アカネが一番強く思い浮かべてるものを見るみたいだね」
「え?」
「今日、スズがラチられたでしょう?
だからスズが帰ってくる場面(シーン)の夢をみた。
なぜならアカネは、無意識レベルでそれを強く望んで、思い浮かべてたから」
そういえば。
黒庵さんに傷ついて、でもまた向かうときにみた夢は、黒庵さんとの幸せな思い出だった。
望んでいることや夢みてることが、つながってる俺の夢に現れるのか。


