妄想世界に屁理屈を。



隣のアカネの部屋に灯りがついていなかったので、絶対に驪さんの書斎だと確信して歩を進める。


「ごめんね、本当にごめんね!俺はアカネちゃん一筋だからぁ」

「はあ?信用できっかつぅの。一回死んでこい」

「アカネ、口が悪いですよ〜」

「はあい、お父さんっ」

「お父さんにアカネを捕られたぁあああっ」


うわあ、すっごい障子を開けたくないのですが。


まあ仕方がないと手をかけ、開ける。



案の定、驪さんに尻尾を振ってるアカネと、平謝りしている黒庵さんが目に入った。


「あ、柚邑さん」


ふにゃりと笑った驪さんが気づいてくれた。


「体調は大丈夫ですか?」


「…ちょっとだるいです」


「顔色悪ぃもんな、ゆーちゃん」

「本棚のところに霊水が入った壺があります。飲んでください」

ところ狭しと並んだ本の合間に、緑色の無駄に高そうな壺を発見。

割ったら怒られそうな代物にドキドキしてたら、驪さんがどこからかピンクのマグカップを渡してくれた。

予期せぬ萌ポイントに驚きながら、霊水を注ぐ。