妄想世界に屁理屈を。


◇◇◇


目が覚めたら、女の子だった。


布団の中でもそれがわかるようになってる俺って…


「あー…」


むくりと起き上がれば、全身の気だるさに眉を歪めた。

だるい、重い。

胸がじゃなくて、全身が。


「…アカネ?」


中のアカネの気配がしない。

呼んで気づいた。


ここは、驪さんの屋敷だ。


俺が眠ってる(意識を失ってる?)間に来たらしい。


驪さんの屋敷の、黒庵さんの部屋…。



あああ、思考に靄(モヤ)がかかる


ゆるやかに霊力を吸いとられてるみたいだ。


障子の向こうを見るかぎり、景色は黒くなっているから、夜になったんだろう。

どれくらい寝てたんだ、俺。



「…あ」



枕元にメイド服を発見。

『今日はお天気がよかったので、洗っておきました!驪』

と書かれた紙が丁寧に畳まれたメイド服の上に置かれてる。

「……」

うぉ…俺、驪さんに育てられてないか?

ちっちゃい主夫に洗われたメイド服を着て、部屋を出た。