妄想世界に屁理屈を。


拗ねたみたいで、黙ってしまった。


「…わしは畏れおおくていけんよ。
だって、神々の最高神だぞ?」

「えー?お父さんはそんな畏まるほど怖くないよ?宮下さん」

「黄色いの……」


人間ではなく、神々の最高神である驪さん。

息子でもなんでもない、宮下さんがビビるのは仕方ないことだ。


“あー、それより早くスズ取り返してーんだけど、わたし”


「わかってる、アカネ。わらわも今回のことは頭にきているのじゃ。
もう殺そう、決定」


“鳥じゃないから賛成。狐だけど、タマの敵だしね”


本当にアカネの性格は単純だなあ。

あんまりにも幼いから、笑おうとしたときだった。




「――っ、」




なぜか、体中の力が抜けた。




がくんと地面に頭から倒れこみ、バウンドを繰り返す。

痛みよりも重力の異常な重みに意識がいった。


いきなり、体が重くなったのだ。


何かが乗ったのかと思ったが、そうじゃない。


マリオネットの糸が切れたように、立っていられなくなったのだ。


「…え、柚邑?柚邑!?」

「なんじゃ!攻撃か?」

「いえ…これは…」