妄想世界に屁理屈を。


「なんでミサキくんがいるの!?宮下さんまで!」

「実は、昨晩宮下殿に呼び出されまして。『黒が働いてる店がわかったから、朝イチで行こう』と言われ、現状に至るのです」

「だってのぉ、黒にどうしても思い出して欲しくてのぉ…
ちょいちょい朱いのの話を振って絡んでを繰り返しとるんじゃ。
おぬしもやるか?」


「天狗も暇ですね!」


そんなので思い出す訳あるか!

昨晩、仕事の用事があると言っていたのは、御先としての仕事の用事があるということだったのか。


「ところでスズちゃんはどこじゃ?」


「外にいますよ。俺友達と一緒なんで雀の姿で…あ、行かないであげてくださいね、可哀想なんで」


「いいや、行くもん。行ってスズちゃんとご飯食べるのじゃぁあ!」

…ご飯か。

スズ食べたがってたし、それならば人間の姿で食べさせてやっていいかもしれない。


なんだか濃いメンバーと会ってしまい、疲れた。

アカネに至ってはさっきから気配を完全に消していて、籠っている状態だ。


「柚邑殿はたまたまこちらに?」

「うん。友達が行こうって言うから」

「…なるほど。では吾たちのことは気にせず、御友人たちのもとへ行って下さい」

「ありがと、ミサキくん」

スズちゃーんっと奇声をあげながら外に飛び出して行った宮下さんと違い、男前過ぎるミサキくん。

それをじっと黒庵さんが見ていた気がしたけど、気のせい…だろうな、やっぱり。