◇◇◇
翌日。
俺が異界から風呂場に出ると、向かい合うようにして“俺”がいた。
「…わ、」
さすがに悲鳴はあげなかったけど、やっぱちょっと驚いた。
無表情な“俺”と全裸でご対面していると、“俺”がぱちんと消えた。
「え、」
消えた。
今までいたのに、ふっと幻のように消えてしまった。
「え、えぇ?嘘で…あ、」
動揺して湯船をまさぐってると、ぷかぷかと浮くものが。
金色の羽。
大きさや光沢から、鳳凰のものと思われる。
苑雛くんの…?
“羽は霊力の固まりだ。
柚邑二号は霊力でできてっからなー。
本物の柚邑が現れたら、純粋な霊力の固まりである羽に変わるようにプログラミングされてんだろ”
「…なるほど…じゃあこれ持ってた方がいいの?」
“もちろん。お前がゆーちゃん化したときに柚邑にぼわんと変身するんだと思う”
「よくできてるねぇ」
翌日。
俺が異界から風呂場に出ると、向かい合うようにして“俺”がいた。
「…わ、」
さすがに悲鳴はあげなかったけど、やっぱちょっと驚いた。
無表情な“俺”と全裸でご対面していると、“俺”がぱちんと消えた。
「え、」
消えた。
今までいたのに、ふっと幻のように消えてしまった。
「え、えぇ?嘘で…あ、」
動揺して湯船をまさぐってると、ぷかぷかと浮くものが。
金色の羽。
大きさや光沢から、鳳凰のものと思われる。
苑雛くんの…?
“羽は霊力の固まりだ。
柚邑二号は霊力でできてっからなー。
本物の柚邑が現れたら、純粋な霊力の固まりである羽に変わるようにプログラミングされてんだろ”
「…なるほど…じゃあこれ持ってた方がいいの?」
“もちろん。お前がゆーちゃん化したときに柚邑にぼわんと変身するんだと思う”
「よくできてるねぇ」