妄想世界に屁理屈を。


「できるの?そんなこと……俺人間だし」

「半分器じゃ」


「……」


言い返せない。


――とにもかくにも、試してみることになった。


器という鳳凰ではない生き物のため、やや特殊な方法を使うらしい。

女の子になった状態で、とのことなので、今すぐに始められた。


「額をだしてくれる?」


「こう?」


「うん。ありがとう」


かきあげた前髪が出した額に、苑雛くんの小さい手が触れる。

「うーん……」

目を閉じて何やら思案。

額には霊力がたまりやすいらしい。

その霊力を使用するから、霊力を使用しやすいようにかき集めてるらしいのだが。

いまいちかき集められてる感わかない。


「穴でも開ければ霊力がわかりやすいのじゃがな。溜まりやすいし。チャクラ開くか?」


「やめてっ!額に穴なんか通さないで!」


鸞さんの言葉に本気でビビった。
やりかねん、この自称ハンバーグ作るこの人なら。


「…集まった!アカネ、ちょっと霊力使うけどいい?」

“かまわねーけど…霊水飲みゃあいいんだし。…ほんとにできんの?”

「やる。僕は“脳”だし」


勇ましくいい放ち、俺の髪の毛をいきなりぶち抜いた。