「天文学、暦学を組み合わせて、国家の安全や天地の仕組み、宗教などの神道を研究し、守り導き、国を創って守るのがもとの仕事だよ。
鬼やらなんやら使役したり祓ったりするのは二の次三の次。
“偉い人”ということで、人々に崇められ、神格が上がって、子鬼くらいなら扱えるようになっただけさ。
ちなみに、江戸時代辺りまでコレは民に広まってなかった」
「え?だって昔からあるんでしょ?」
「古代からあるよ。だけど、国家機密だった。価値があまりにも高すぎて、民に悪用されたり私物化されるのを恐れたんだ。必要最低限しか漏らさなかった」
「…ひ、広まってるみたいだけど…大丈夫なの?」
「豊臣秀吉くらいはしってるでしょ?」
「あ、うん。それくらいなら」
「そいつね、陰陽師を追放したんだ。
国家の後ろで支えてきた、いわば裏の顔を。
豊臣秀吉って宗教禁じたでしょ?」


