“溜まってんじゃねーの?神格高くなってるし”
「え?」
中からアカネの声が聞こえる。
「わかるの?」
俺の神格とやらが。
てか、高くなってる?
「うーん…確かに。おねーさんの神格が日に日に高くなってるなあ……」
苑雛くんもとんでもないことをいっている。
「…ど、どれくらい…?」
「狐でいうと、空孤くらいかなー。あ、3000年生きると成れるっていう妖怪ね?」
「えぇえ…俺3000年生きてるの!?」
「大体そんなもん。まだ動物神、半神止まりだけど、どんどん高まってるから…スズくらいになっちゃうかもしれないよ」
「わ、私ぐらいですか?」
いきなりスポットが当てられ、戸惑うスズ。
さすがに日本でも有名な朱雀にはならないだろ。
「いやあ、もしかしたら、ね?スズは有名っていうことで神格が高めだけど、ゆーちゃんが神様の中で有名になったらスズくらいになっちゃうかもしれない」
「…?」
よくわからなくなってきた。
神格って信仰(=霊力)を位にしたものだったはずだ。
神様で関わること、でなぜ神格が高まっちゃうんだ?


