「さすが苑雛さま、わかりやすい説明ありがとうございます!」
“んだよスズまでコイツの肩もつのかー?”
「い、いえ!そんなことは!」
拗ねてるアカネの機嫌を直すのに必死なスズだった。ドンマイ。
「…わかってると思うけど、お父さんのことは口外しないでね」
お願いするように見つめてきた苑雛の頭を撫でる。
「もちろん」
私利私欲にまみれた神様から、最高神を守らなくては。
最後のご飯を食べ終えて、箸を箸箱に入れる。
「…で?」
「何?柚邑」
「スズ、あれどうするの?」
「やだあのロリコン」
あのロリコン、とは言わずもがな宮下さんだ。
おれとスズがラブラブに食べさせあいをしてるのをみて、恋心をズッタズタにさせられた宮下さん。
屋上の隅っこで、羽をしょぼんと下げながら、ネガティブの王道・体育座り。
聞けば、彼は昔から鳳凰や龍たちとかかわり合いがあるらしく、驪さんの話は別に聞かれてもいいらしい。