ちなみに応龍の神格は鳳凰と同じくらい。
鳳凰、霊亀、麒麟とならんで、四霊と呼ばれる。
朱雀、玄武、白虎、青龍と並べて五獣とする場所もあるけど、大抵は四霊。
四霊の中でも下だから、と思っていればいい。
赤龍は権威を与えられなかった。
その事実に憤怒した赤龍は、行動を起こす。
――黒龍の結晶について、人間や罪人、その他神々に広めたのさ。
当然、皆その結晶を欲しがる。
皆が皆彼を狙った。
命と共に、結晶を。
黒龍は決して弱くはなかった。
戦えたし、神格は最強だし。
しかし、応戦したらしたで、周りの神々や人間はいった。
『あいつは破壊神だ』と
もちろん違うさ。
負けたのを僻んだやつらの虚言さ。
だけど、脳内お花畑の彼を傷つけるには十分だった。
自分以外の生き物が怖くなった黒龍は、異界を作った。
誰もこれない場所へ逃げたんだ。
しかし、甘かった。
なんども色んな神々や人間が彼を狙い、異界にだって入ってきた。
ドア、洋風だったろう?
あれはやられた時に扉がぶっ飛んだから、急ごしらえで作ったからさ。


