妄想世界に屁理屈を。


恐れた彼は、全身全霊を用いてその神話を封じた。

わかりやすく結晶にして。

なぜ結晶にしたかといえば、これまた向上を願う創龍の機転さ。


その結晶を奪えた罪人には、新たな神話を手にするだろう?

=その神話を手に入れるだけの力が必要なのさ。


偉大なる創造神、創龍が封じたものを手に入れるなんざ、並大抵の所業じゃない。


そんなことをする罪人なら、力も頭も能力もあるだろし、間違った世を作らないだろう。


そう考えて、彼はその結晶をまたもや黒龍に譲った。


買いかぶりすぎる。


結晶と共に、彼は完全に全ての権利を黒龍に与えた。


政権交代さ。


そして、創龍は結晶に使った力の残りかすで青龍になった。


隠居しても子供を見守れる地位にいたかったんだ。


だけど息子たちをたてるため、彼の神格は朱雀並み。

並べて、四神と言われるようになった。


権威の象徴とされるのは、創龍(青龍)が黒龍に全権限を授けたことから、だろうね。


よくわかってない人間たちも、そこらへんは理解したんだろう。