一時間目から四時間目をやり過ごし、例の通り紅太と厘介を振りきって屋上へ。
「またかよ〜」なんて言われた。本当にすまん。
昨日と全く同じ光景が広がる。
蝋燭の輪の中にアカネとスズ。
二人はなにやら書物を読み漁っていた。
触れないアカネのために、スズがページを捲ってあげている。
「あ、柚邑」
「おぅ柚邑!」
いつも通りに見えるけど。
スズの腫れた目とか、アカネの空元気とか。
そういうので、傷の深さが伺える。
あえて掘りたくないから、「何してんの」といいながら蝋燭の中へ。
アカネと同一視されてる俺は入れるのだ。
「調べもの。アカネさまがしたいとおっしゃるから」
「アカネが?柄じゃないな」
“失敬な!私も調べものくらいするっちゅーの!”
中に入ってきた早々怒鳴られた。
散らばる山のような本を手に取ってみる。
『陰陽道』
『陰陽安倍晴明』
『レッツ☆陰陽寮』
『狐を奥さまにする方法』
……は?


