妄想世界に屁理屈を。


言い切った。

今言い切ったぞこの人。


「ああっ!違う!違うのじゃ苑雛!わらわはその、お主がちっちゃいとできないアレコレを解消するためにだな!二次元という俗物に走ったわけであって、本質的には苑雛を一番に考えておるっ!」

早口で言い切って、なぜかいない苑雛くんに謝り始めた。

「こ、この人怖い…」

「だろー?まあ苑雛が小さくなっちまったのには同情すっけど、こりゃあさすがに域を越えてるよな」

いつのまにかアカネが隣に立つ。

一人悶える鸞さんを哀れみに満ちた目で鑑賞してる。


…戻ってる、アカネが。


胸のつっかえみたいなのがとれてホッとした反面、また新たなつっかかりが胸を制す。



まだ昔の恋人の捜索を続けてるのを知らないんだ。



もう彼女の中では思い出にしているのかもしれない。

けれど、決して忘れた訳ではなく、奥底に眠っているのだ。