「シロって、似てますね」
「はい?」
「タマに。
アカネがタマのことを語るときと、おんなじ目をしてます。驪さん」
うっとりとした目。
アカネの悲しそうなそれと、どこか重なる。
「似てる……?」
「れ、驪さん?」
顎に手を当て、考え更けはじめた驪さん。
な、なんだ?
「あ、ああ…いや。話を続けますね。
黒庵はそのころにはアカネに落ちてましたから、当然三角関係になりました」
「少女漫画的展開っ」
なんだろう、うずうずする。
…まさか、ニョタ化の影響じゃあ…
「ゆーちゃんは身も心も女の子なんですね!鸞と話が合いますよきっと!あの子少女漫画大好きなんで!」
「うわぁああ…」
違う、俺は男だぁあああっ
叫びたいけどそれよりキュンキュンした己が恥ずかしくて頭を抱えた。
ああ消えたい…
早く朝になれ!


