妄想世界に屁理屈を。


「あ、スズも?」

ミサキくんの隣の助手席に座るスズにも聞いてみた。

「うん、私もだよ。

でも私は神様の世界でも神様の仕事があるの。
四神ってゆーなんか偉い役職にアカネさまの代理みたいな感じで就いていて、その会議や仕事をしているの。アカネさまがいらっしゃらない間の事務作業とかもやってる

私は神様としての居場所をアカネさまに頂いたから、まだいい方。

疲れたら驪さまの所に帰れるし。

でも、ミサキくんは人間として留まるしかないの」


スズも頑張ってる。

けれど、それはミサキくんとは境遇がかなり違う頑張りだった。


「なんで驪さんのとこに帰れないの?」

「…吾は神ではないからでございます」

「え?」

車を運転しながら、遠くを見つめ。


「吾は呪われた悪の果ての姿が、主に拾われ神と成ったもの。破壊神側の者は、驪さまののみならず、異界へ行くことを禁じられています」

どうしようもなく、胸が締め付けられた。

なんで、彼はそうまでして生きていかなきゃならないんだ。

生き地獄。まさにそんな感じ。