妄想世界に屁理屈を。

◇◇◇

注文した品が来た。


俺はただのホットコーヒー。

ミサキくんはかっこよくブラック。


スズは紅茶にケーキだ。


ルンルン♪と鼻唄を歌いながらケーキにフォークを入れていく。


ショートケーキとスズ…なんか似合うな。



「大体事態はわかりました、お嬢様」


カチャ、とコーヒーカップが置かれる。

「つまりは、竹の実のために異界にいく必要があるわけですね」

“そー、だからだありんが必要なの”

「だからだありんが必要だーだって」

ケーキで口が塞がってるスズに変わり、アカネの通訳。


「ああ!?人間のくせにアカネさまの言の葉を介すなど…ふざけるなっ」

「生クリーム拭いてから言え」

「あ」


せっせとナプキンで生クリームを拭う。素直だな。


そんなどこか緩い雰囲気で、一人だけ悩ましく眉を歪ませて。


「……結論ですが、吾が出向くので黒庵さまは止めた方がよろしいです」