妄想世界に屁理屈を。



校舎を出たと同時に、アカネが入ってきた。

“よぉ、学校お疲れさん”

「ん、ありがと」


空から、「お前俺の女取るなよ!」「ふん、てめぇみたいなカスにこいつはまかせらんねぇな」「やめて!喧嘩はやめて!私のために争わないで!二人を止めてぇえ」とか、鳥たちの会話が聞こえる。

修羅場…だね。


「人間〜」


ぴょんぴょんとスズが人間の姿で走ってきた。

どこからともなく。

学校から出てきたら怪しまれるから、雀で飛んで、そこらへんで化けてきたんだろう。


「人間って呼ぶなよ…いろんな人に見られるだろ」

「今日も驪さまのところに行くよね?」

「あ…うん、そうなるね。ゆーちゃんのままだと色々とあるし」

仲良くお喋りしながらさくさくと歩く。

いい加減服を調達してやらねば…とは思うもの、そのためにはBL本を読み、それを感想文として我が妹に提出しなくちゃならない。



「あ〜あ…」


気が重い。