妄想世界に屁理屈を。


ソウイウモノって言われても、ちゃんと考えたことがないんだから。

楽って言われてもねぇ…


「神様のルールを人間が色々勝手にねじ曲げて崇めるから、文献がバラバラなんだよ。私たちもわかんないこと多いし、そもそも」


はあ、とため息をついて。


「私、本当は神様じゃないし…」


“っ…”


アカネが息を飲んだのがわかった。

珍しくスズはそれに気づいてないらしい。


なんだか、俺にはわかった。


違う。お前は。ちゃんと。私の――

言いたい言葉が、なんとなく。


私の、家族なんだから。


そう言いたいのが、痛いほど。

仲間なんだ。だから、自分は違うとか格式だとか、そんなの気にしないで欲しい。

そういう思いで一杯なのが、繋がってる俺にはひしひしとわかった。


「でも、良かったですねアカネさま!ミサキくんが来てくれたら百人力です!」


“あ、あ…あ”


アカネは、不器用だ。

意外にも、こんなに。



大事だから、この関係を崩したくないから。



神様といえど、人間と感情は変わらない。

いじらしく、とおくて、歩まないと近寄れない。


神様見学をしていて思った。


そこんところは、神様のほうが人間より厄介かもしれない。

格式とか、力とか、そういうのに左右されなくちゃいけないんだから。


アカネとスズの関係に、もっと方法はあると思った。