妄想世界に屁理屈を。


食事が終わり、例の砂糖水っぽいものを飲んでみた。


渡されたコップに注いでみると、なんと真っ白な液体。

「なにこの白濁液」

「砂糖水っぽいもの」

だからぽいものが気になるんだけど。


とりあえず、ちびりちびりと飲んでみた。



「……甘い」


甘い、シロップのような味だ。

その中にミルクみたいな味や、あっさりとした風味などもあって、今まで飲んだことのない感じ。

でも、砂糖水よりかは飲みやすい。

甘いジュースなのに、とってもサラサラ喉を通る。


「これは霊水」


「…最近なんでも霊ってつければよくなってない?」

「違う!これは本当に本当ので、驪さまが異界から勝手に通した井戸のなの!」

「…は?異界って、あの危ないの?」


「違う!」


聞けば、世界と切り離されてるところは皆異界というらしい。

例をあげれば、竜宮城。

竜宮城は時の流れが違う=切り離された空間。

理想郷とされるニライカナイ、地下の世界の根の国、場所特定が難しいヨモツヒラサカに至るまで、古事記などに出てくる『日本じゃなくて違う空間』は異界。

驪さんの家も異界で、海のなかのドアを開けたと同時に切り離されてるらしい。