妄想世界に屁理屈を。


その言葉にぎょっとして、蝋燭に目をうつす。


「わわわっ」


揺れてないのだ。

天に向かってのびている火は、風に一切揺れていない。


「何これすごっ!」


ふぅ、とスズが息を吹き掛ける。

すぅ…と当たり前だが消えた。


「わかりやすくいえば、私以外は消せない契約をしたってわけ。
私が水をかければ消えるけど、あんたじゃ無理。アカネさま…は同一視されるからわかんないけど…」


「へぇ…」

俺が息を吹き掛けるが、びくともしない。

なんかすごいな、こういうの。


蝋燭をたもとに仕舞い、変わりにスズは水差しと壺を渡してきた。

どっから出したのこれ。

「これは驪さまから頂いた砂糖水っぽいもの。お弁当と一緒でいいから飲んで」

「ぽいものが気になるんだけど」

「男でしょ、細かいものは気にしないっ」

こんなところで男尊女卑の反対側を使われるとは!