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「おっきろぉぉっ！若い人間がぐうたらしてるなんて世も末だぞぉおおっ！」

スズに朝っぱらからいきなり顔面を踏まれて、頭が大混乱する。

え、まってなんで顔踏んでるの痛いんだけど。

「スズ！ダメですよそんな起こし方！」

その声と同時に退けられた足。

目を踏まれてぼんやりとした視界に、黒髪の男の子が映った。


「…驪さん…なんですかこの騒ぎ…」

「ごめんなさい…スズはちょっと活発な子で」


ちょっとじゃないだろちょっとじゃ。

でも、話して違和感を感じた。

「あっ！」

急いで胸を見ると、ぺったんこ。

声も普通の俺の声。


「うわああっ！俺戻った!?」

「はい、戻ってますよー」


布団から出てピョンピョンとジャンプ。

やばいすっごい嬉しい。

戻る戻ると言われてはいたけど、いざ戻ると本当に嬉しい。

これで学校にも行けるし、なにより――百瀬に、あの、うん。