妄想世界に屁理屈を。


“雀の方が話聞けるから…なんてね”

お前も盗み聞きかよ。

小さいと便利だなあ。


「で?なんの話してたの?」


“簡潔に言えば、…驪さまは、アカネさまのために霊力を大量に手にいれようとしてらっしゃるんだ”


キラキラと、朱と茶色が混じった羽が、月明かりに照らされてる。

…思ったより話普通。

「いいことじゃん」

“人間、あんた何もわかってないね”

はあ、とため息をつく鳥。

“鳳凰は、普通の霊力は受け付けない。砂糖水と竹の実という神聖なものしか力にできないんだ”

「よくそれでおっきくしたよなあ、驪さん」

“ばか。神様は成長しない。生まれたときからあの姿なの”

うそだろ!?
じゃあスズや驪さんのロリコンとショタ向けな見た目は……

スズは永久に貧乳なんて…

“…今なんか失礼なこと考えた?”

「いいえ滅相もございません」

“に、人間の分際で大きい方がおかしいんだ……それにあんたは男なのに、なんでそんなに大きいんだぁ…”

あ、気にしてた。

胸のサイズを語ってるらしいスズ。

未来永劫ずっと大きくなれないのは可哀想だな。