妄想世界に屁理屈を。


「…はあ…」

借りたアカネのジャージを着終わると、どっと疲れが出た。


一日が濃すぎる。

山のぼって、神様に憑かれて、なんか食われそうになって、ニョタ化して。

百瀬とあって、両想いと知って。

なにもここまで詰め込まなくていいじゃん、という一日だった。

「…あ」

やばい、忘れてた。


これでも一応、俺は高校生だ。


で、明日はなんと学校だ。

「ここからどうやって行くんだろ」

そもそもここはどこなんだ?
海としかわからない。

いや、海の中とも限らないし。

神様に常識は通じないなんて、わかってたじゃないか。

「……」

聞いておこう。
一応アカネにでも。

夜が終わったら男になるって言ってたし、明日は学校に行かなきゃならないんだから。