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結局、俺はアカネの旦那の黒庵の部屋を借りて寝ることになった。
和風な作りの、私物が少ない部屋。
アカネに似た黒庵さんの匂い。
この家は鳳凰みんなの部屋があるらしい。
アカネはアカネの部屋に寝ることになった。
驪さんが「お父さんと一緒におねんねしましょうアカネ!」と枕を持ってアカネの部屋に向かったのは、さきほどのこと。
お風呂も借そうと言われたが、自分のニョタ化した体を洗いたくなかったから断った。
そういえば、アカネが驪さんに訳を話したのだが、
「ばっかもーんっ!人様に迷惑をかけるなと言っただろう!
……あ、これ言いたかったんですよぉ♪」
だけのおとがめで済んだ。
驪さんの尊敬する人は波平さんだそうだ。


