妄想世界に屁理屈を。


◇◇◇


結局、俺はアカネの旦那の黒庵の部屋を借りて寝ることになった。


和風な作りの、私物が少ない部屋。

アカネに似た黒庵さんの匂い。


この家は鳳凰みんなの部屋があるらしい。

アカネはアカネの部屋に寝ることになった。

驪さんが「お父さんと一緒におねんねしましょうアカネ!」と枕を持ってアカネの部屋に向かったのは、さきほどのこと。



お風呂も借そうと言われたが、自分のニョタ化した体を洗いたくなかったから断った。


そういえば、アカネが驪さんに訳を話したのだが、


「ばっかもーんっ!人様に迷惑をかけるなと言っただろう!

……あ、これ言いたかったんですよぉ♪」


だけのおとがめで済んだ。


驪さんの尊敬する人は波平さんだそうだ。