妄想世界に屁理屈を。


◇◇◇


濡れるかと思ったら、全く違う状況に陥っていた。


衝撃。


背中に、上空から落ちたような衝撃が走ったのだ。

落ちたら痛いはずなのに、あまりいたくない。

恐る恐る目を開けると、暗闇だった。


「――っ」


どうやら体の支配権は俺になったらしく、久しぶりに息ができた。


ザザ…ンと音がする以外は無音の空間。


「う、み?」

目の前には海があった。

痛くなかったのは、柔らかな砂浜に落ちたからか。

「落ちた…!?」

空に繋がってるとか言ってなかったか?

ってことは、空から落ちたってことで…


「っ!?」


急いで体を確認する。

…無事みたいだ。