妄想世界に屁理屈を。



【異界――驪の元へ】


歌うように、ゆーちゃんの声を使って呟く。

「わからない人間に解説しますねアカネさま。

今、池には空が移ってる。
だから、池=空と考えて。
姿形が同じ=鏡と同一の表し方。
なのでこの場合池=水鏡と考える」

言葉遊びみたいだ。

同一視されるものは同じものと考えるみたいだな。

「鏡は時空を表し、時空は空を表す。ほうら繋がった!」

(はい?)

「池=水鏡=鏡=時空=空=池」

(長ぇええ!?)

しかもとんでもない屁理屈かましてるよ。

「この国は屁理屈だかんなー。繋がりゃあいい。繋がったところに接着剤――霊力を注ぐっちゅーこと。
あんたに砂糖水飲んでもらったのは、補給のためだよ」

きらり、池が夜闇に煌めく。

「ちなみに今からいく場所はちょっと特殊――私とネックレス、それに霊力がないといけないような場所なんだ」

よっと片足をあげる。

器用に片足でバランスを取ってから、カンッと音をならして宙に浮く。


――そのまま、池へと飛び込んだ。