妄想世界に屁理屈を。



「アカネさま、こちらを」

“ん、ありがと”


スズがあの星形のネックレスを手渡してくる。

アカネに、とのことなので受け取った。

ズシリと思った以上に重い。

独特の重さに、俺は驚く。


「まさか、ほんものの金!?」


「?どうしたの柚邑?」

神様ってセレブ。

「金は物を浄化する――そんなことも知らないのか…」

なぜか落胆された。


“ちょっとお前のからだ乗っとるなー”


すぅ、と体の支配権が奪われる。

呼吸も何も、出来なくなり。

(うぉっ)

声(実際は出せてないけど)が男になる。

(これ!これが俺だよ!)

感動していると、なんか体が動いていた。


「いっくぞー。スズ、ちゃんと捕まっとけ」


(え!?あぶなっ)

柵を乗り越え、池のぎりぎりの地面に立ってる。

「はあい♪」

嬉しそうにスズがアカネ(俺)の腕に抱きついた。