歌と花のさよなら~永遠の眠りの約束~





あ、ここか。



私は職員室のドアをノックして開けようとするとちょうど副校長先生が出てくるところだった。



「あ、ごめんなさい。

誰か先生に用事?

そうだったら呼びましょうか?」



「あ、いえ、大丈夫です。」





そう言うと、副校長先生はそう、と言って
私の横を通り過ぎようとしたので慌てて引き留めた。



「あの、待って下さい。

あの聞きたいことがあるんですけど」




副校長先生ならきっと知ってるよね。




「私昨日、朝早く学校に来て学校を見て回ってたんですね。

そしたら裏庭を見つけてびっくりするほど綺麗な花が色とりどりに咲いてるの見て…

誰か育ててるのか気になったんです。


やっぱり先生の誰かですか?」






すると副校長先生は困ったように首を傾げた。



「ごめんなさい。私たちも誰がやっているかわからないの。



前までは花なんて少し咲いてるぐらいだったのよ。



あぁ、でもその少しの花もきっと誰かが育ててくれていたのよね。



前まではただの雑草だったもの。



それで、去年の春頃から沢山の花が咲くようになっていてね。


秋や冬になると流石に花もしぼんじゃうんだけど、春や夏にはしぼんでいた花も綺麗に上を向いてるのよ。

普通、花びらが散ったりするものなのに不思議よね。


いったい誰が世話してるのかしらねぇ。

なんたって裏庭なんて行く機会ないから。」






先生たちじゃ…ないんだ……





じゃあ生徒?



きっと1年生ではないよね。





去年の春って言ってたし、3年生か2年生かな。