「雷って変わったよな~」
「それ私も思った」
「変わったの?」
「あぁ、よく笑うようになった。
俺、中学から同じなんだけどあんなにも笑わなかった」
「私はふうくんを通して2年前から会ってたんだけど
全然笑わない人だった」
え、そんなに笑わない人だったの。
今の雷を見てるとそんな風には思えなかった。
「そう考えると変わったんだね」
「だな。多分、黎奈と黎兎のおかげだろ」
「絶対そうだよ!」
えぇ。
「いやー、違うでしょ」
私がそう答えたのと同時に
「ギャー!降ろしてぇ!!」
風雅の叫び声が聞こえた。


