「なんで笑うの?」 おかしくなって私も笑う。 「いや、やっぱ黎奈だなーって思ってさ」 「なにそれ~」 雷と話しながら、ゆっくりと立ち上がる。 グラッ 「おっと・・・」 「あぶねっ」 立ち眩みか・・・。 隣を見ると雷の顔があった。 「あ、ごめん。 ありがとう」 「いや、危ないから気をつけろよ」 「わかった」 「ねぇねぇ、僕達もいるんだよ~? 忘れないでくれる?」 後ろを振り向くと唇を尖らせてる風雅の姿があった。