人間の姿だった。 魔法で変えられた魔族の孫の人間の姿ではなく、 人間の頃の、昔一緒に遊んだあの時の、 人間の姿だった。 「これは一体・・・・?」 心音さんも驚いているようだった。 「お父さん・・・・?」 天音の目に涙がどんどん溜まっていく。 「ホントに・・・・ホントに・・・・お父さんなの・・?? 嘘じゃない・・・?お父さん?」 きっと天音は頭で分かってるはずだけど、 きちんとした言葉がないと信じれないんだ。