神聖魔法団【下】




「黎奈、なに笑ってんだよ?」





私の顔を覗き込みながらそう言う黎兎。




「幸せだな~って思ってね」



それに笑って返す。



「なんだそれ。

まぁ俺も幸せだな。
こうやって全員揃ってるし、笑って居られるし。
会いたい人に会えたし、俺最高に幸せだ!」



ニカッと眩しいほどの笑顔で私にそう語る。



「うん!」



私もニコッと笑う。




「あ!ねぇねぇ!
写真撮らない?」




風雅が思い立ったように大声を出す。



「いいじゃん!撮ろうよ!」




それに賛成する天音。




「カメラ持ってくるわね」




お母さんが部屋に取りに行った。





「どこで撮るんだ?」



「このソファーとかどう?」




少し大きめの2人掛けのソファーを指さす。