「黎奈、なに笑ってんだよ?」
私の顔を覗き込みながらそう言う黎兎。
「幸せだな~って思ってね」
それに笑って返す。
「なんだそれ。
まぁ俺も幸せだな。
こうやって全員揃ってるし、笑って居られるし。
会いたい人に会えたし、俺最高に幸せだ!」
ニカッと眩しいほどの笑顔で私にそう語る。
「うん!」
私もニコッと笑う。
「あ!ねぇねぇ!
写真撮らない?」
風雅が思い立ったように大声を出す。
「いいじゃん!撮ろうよ!」
それに賛成する天音。
「カメラ持ってくるわね」
お母さんが部屋に取りに行った。
「どこで撮るんだ?」
「このソファーとかどう?」
少し大きめの2人掛けのソファーを指さす。


