<ふぅ> お父さんが小さく溜め息をついた。 <終わりましたね。お疲れ様です> <あぁ> 「終わったの・・・?」 <終わった。 これで目を覚ますだろう> 「父さん、ありがとう」 ここでお礼を言っていいのかわからなかった皆にとって黎兎のこの言葉は衝撃的だった。 <気にするな> 「ありがとう・・・ございます」 瑠雲が頭を下げる。 続けて他の皆も。 複雑な気持ちなのは誰もが同じだった。 <お礼はいい 頭を上げてくれ> ゆっくり皆が頭を上げたとき、 「んん・・・」 風雅の声が聞こえた。