<黎華、大丈夫か> 「うん、大丈夫だよ」 2人の体が離れる。 だけど首には腕を回したままだ。 <黎華・・・> 「綾兎・・・」 2人の目から1筋の涙が零れる。 それが合図かのように2人の唇の距離がゼロになった。 2人の涙が重なり合って1つの雫となる。 頬を伝って地面に垂れたとき、 2人の唇が離れた。 鼻と鼻をくっつける。 しばらくの間、何も言わず見つめ合った。 先に口を開いたのは綾兎だった。 <黎華、会えてよかった> 「私も会えてよかった。夢みたい」