「なにするつもりなの?」 不思議そうな顔をする天音にニコッと微笑んだ。 他の皆も分からないようでポカンとしていた。 もう1度、風雅を見る。 もう少しで皆に会えるよ。 心の中でそう伝えた。 風雅の心臓に手をかざす。 術を唱えようと口を開きかけたとき 「やめろよ!!」 横から物凄い勢いで誰かに抱き着かれた。 いや、抱き締められた。 「え・・・」 状況が呑みこめず混乱する。 「いい加減にしろよ!?」 バッと顔を私の方に向ける。